何この名作!映画ちはやふる上の句下の句あらすじとネタバレ感想

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予告編動画↓


 
2016年3月18日に『ちはやふる上の句』、4月29日に『ちはやふる下の句』が公開。
 

 

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1年前の2015年のゴールデンウィークも『寄生獣』完結編と『ソロモンの偽証』後編(こちらは原作小説ですが)公開で、映画オタクの私は勝手に「GWは邦画が超熱いじゃん!」と勝手に鼻血ブーしてた事を思い出しました。
 
『バクマン』も超面白かったし。。。
 
そして昨年に引き続いて、また実写版を観て涙腺崩壊済みの私は号泣するのでしょうー。。。
 
 
私は国際結婚して沢山の楽しい事、嬉しい事を経験してますが、旦那が外国人だとちょっと切ないと思う事の一つが、「名作漫画の感動を共有出来ない事」なんですよねー。
 
旦那に限らず、海外で生活してると当然外国人だらけなので、当然日本の漫画の実写版のワクワクトークが出来ないんです。
外国人でも日本の漫画好きは沢山いますけど、みんな「ドラゴンボール」とか「スラムダンク」は知ってるんですけど、「ちはやふる」知ってる人いないんですよ。
 
友人の一人で日本の漫画大好きなドイツ人がいるんですが、彼女が唯一私の周囲の外国人で「ちはやふる」知ってたんで、「ちはやふる」が実写映画化されると知った直後、超熱く語ったんです。
そしたら彼女、思い切りドン引きしてましたからね。宇宙人見る様な目で私の事見てましたからね。
 
ウザ熱すぎたんでしょうかね。確かに私興奮しすぎて、原作思い出して泣きながら語ってましたけど。
 
 
去年『寄生獣』と『バクマン』実写版を観た時は、あまりにも込み上げてくる感動が抑えきれなくて、旦那に無理やり熱く語ってました。
 
そもそも『寄生獣』と『バクマン』が何なのかさえ知らない旦那、私が熱く語ってる最中にイビキかいてましたからね。
 
何だこのヤロー、『るろうに剣心』実写版の時は「オー!サムライー!」って言いながら夢中で観てたじゃないかと。
 
『Always三丁目の夕日』シリーズに至っては、シリーズ3部作観て私と一緒に号泣してたじゃないかと。
六ちゃん可愛い!鈴木オート最高!って熱く語りあったじゃないのって。
 
 
いいんです、いいんです。私は勝手に1人で「ちはやふる」実写版観て感動して、また旦那に涙流しながら語りますから。
って旦那にとっては全然よくないですね。ウザいですね。
 
 

『ちはやふる 上の句』あらすじ

 

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出典:「www.youtube.com」
 
幼なじみの千早、太一、新は大の仲良し。
いつも一緒に競技かるたを楽しんでいたが、小学校卒業と同時に離ればなれになる。
 
太一と新と離ればなれになりながらも、競技かるたの楽しさを教えてくれた新に強くなったところを見せたい一心で、千早は一人で競技かるたを続けていた。
 
高校生になり太一と再会した千早は、競技かるた部を作り、全国大会を目指す。
 
全国大会に出場したら新に出会えると熱くなる千早、千早の新への想いを知りながら、かるた部に入った太一。
 
全国大会での団体戦優勝を目指し、練習を重ねる千早達だが・・・
 
 


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「ちはやふる」原作は1300万部売り上げの大人気コミック

 

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出典:「getnews.jp」
 
私が「ちはやふる」の漫画を知ったのは結構遅くて、2010年の「このマンガがすごい!」で「ちはやふる」がオンナ編1位になった時です。
本屋で超特集が組まれていて、おーなんかすごいなーって見かけてはいたんですが、その後も全然読んだことなかったんですね。
 
原作を読んだのは映画化を知った昨年で、すでにコミックスも30巻あったので、まだ全巻読破出来てないという何とも中途半端なヘタレ具合なのですが。。。
 
漫喫で1巻を読んだら、もう止まらなくなっちゃって、結局その日は漫喫で「ちはやふる」しか読みませんでした。
さすがに3時間じゃ全巻読破はムリだったんですけどね。
 
本当は久々の漫喫だったので「話題になってる漫画1巻ずつ読んでみるかー」なんて言いながら、色んな漫画の1巻を机に積み上げて「ちはやふる」を最初に読み始めたわけです。
 
それが3時間後に机みたら「ちはやふる」だけが山積みになってたというワケです。
 
 
このマンガ何が凄いって、競技かるたで競う人達の吐息がリアルに聞こえてくるほどの緊張感!スピード感!空気感が半端ないんですよ。
 
千早たちが札を凄まじい勢いではたく音、句の最初の一言目に全神経を集中させる人々の鼓動、漫画読んでるはずなのに、映画観てるわけじゃないのに、漫画の中から「音」が響いてくるんです。
 
それに加えて千早・太一・新の三角関係が見せる青春ドラマが、ちょーーーーみずみずしくていい!
 
30代のおばさん、見事に高校生たちの青春に夢中になりましたよ。
中でもおばさんはねー。。。メガネの新君がたまらなくツボったんですよ。
 
自慢の姉が日本一のモデルになるのが夢だといった千早に対して、「自分の事でないと夢にしたらあかん」という名言をしょっぱなから聞かせてくれた新。
 
メガネかけて訛っていてのび太君みたいな、千早にかるたの楽しさを教えてくれた新。
自分から千早をかるたの世界に引き入れておきながら、祖父の死がきっかけでかるたを辞めてしまった新。
 
うーん、まさに青春キャラですごく好きです。
 
 
さらにスポーツものでお馴染の「実は天性の才能を持った主人公」という設定もベタベタで最高です。
 
競技かるたには欠かせない「天性の聴力」を持った主人公の千早。
千早が勝負に集中するあまり、周囲の音が一切聞こえなくなり、「天性の聴力」を武器に物凄い勢いで札に飛びつくシーンを見た時はゾクゾクっとしました。
 
「天性のバネ」を持つスラムダンクの桜木花道が、リバウンドを通してその才能を開花させたあの瞬間を思い出しました。
 
まだ原作全巻読破してないのですが、未完の漫画ですし、一気に全部読んじゃうのは勿体ないので、楽しみにチマチマ読んでいこうと思います。
 
 
ちなみに「ちはやふる」の意味とは、1200年前に詠まれた恋の撰歌
「千早ふる 神代も聞かず竜田川 からくれないに水くくるとは」の句から来ていて、「勢いの強いさま」を表しているんだそうです。
 
 

映画『ちはやふる上の句』ネタバレ感想

 
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「chihayafuru-movie.com」
 
私は原作読んだことありますが、全巻読んではいないので、原作読んでるけど未完という中途半端な立場から感想を書きます。
 
まず、この映画は予告編観た時に『寄生獣』や『バクマン』同様に、絶対外さないであろう、かつ『るろうに剣心』のように映画ならではのオリジナル設定で上手くおさめてる作品かなーと感じてました。
 
なので観る前の期待度も相当高かったです。
 
そして、実際みて。。。何このもう泣きポイント満載の良作は。
 
決して「スポ根友情お涙頂戴」で描いてるわけではなくて、この作品を作った監督・スタッフ・キャストの作品への「愛」がものすごく感じられて、本当に熱い2時間でした。
 
そもそも30巻ある原作を2時間にまとめるって、そりゃ切るとこ切ってまとめないとだし、キャラ設定やエピソードもある程度変えなくちゃなわけで。
 
人気漫画を実写映画するという事は「物凄い厳しい目で見る原作ファン」の存在もあります。
映画だけのオリジナル作品以上に、批判もされやすいジャンルですよね。
 
でも、この作品は、原作ファンが読んでも「批判しようがない」程の完成度だったのではないでしょうか。
 
もちろん「キャラが変わってる」「何であのエピソードが入ってない」という、作品上どうしようもない変更点を「ただ原作と違うから」というだけでけなす原作崇拝ファンはもう論外として。。。。
 
机君のキャラが変わっていたり、原作と違う部分はありましたけど、でもそれによって映画オリジナルが面白くなるのであれば、私は全然いいと思うんですよ。
 
 
ある映画ファンの方がレビューで、るろうに剣心の監督の言葉を引用されてました。
「映画に忠実にではなく誠実に」
 
これは、素晴らしい名言だと思います。
 
そうなんですよ、『るろうに剣心』や『寄生獣』は、私は漫画全巻読破してる大ファンであり、特に『るろ剣』はリアルタイムで毎週ジャンプで読んでました。
 
それでも両作とも「原作に誠実に」作られてるのがもう全編通して伝わってきたので、原作ファンにもあれだけ絶賛されたのだと思います。
 
 
そしてこれら2作の名作に続いて2015年に観た『俺物語』なんて、原作に誠実どころか忠実すぎじゃね?!と思うほどの最高の出来栄えでした。
 
 
そして今作の『ちはやふる上の句』。
いやもう本当に素晴らしい2時間を有難う、絶対かるた人口増えますよ。
 
原作を読んだ時に、あのかるたを取る瞬間のスピード感、千早が耳を研ぎ澄ます空気感を観てゾクっとしたのですが、見事にあれを堪実写版ならではの演出で能せてくれました。
 
主人公千早だけに焦点をあてず、過去の自分と戦いもがく太一を深く描いてたいのもすごく好感が持てました。
 
かるた競技に対する細かいルールとかは掘り下げて書いてないとか、原作ファンの不満もみましたけど、何度も言うけど映画って2時間の尺の中で「コレ」という軸を決めて、その軸をもとに作り上げてくわけですよ。
 
今回はかるた競技のルールについて、次回は青春ドラマメインで、って出来ないんですよ。
 
なによりかるた知らないお客さんも楽しめるから、それでいいじゃない。
 
漫画は毎話ごとにカタルシスを描けるので、話を沢山読むほど沢山のカタルシスを味わえて、感動具合も増します。
 
でも映画って2時間の一発勝負だから、カタルシスも1つのポイントでしか描けない。
読み切り漫画てきな感じでしょうか。
 
そのカタルシスを主人公の千早だけにいいとこ取りさせず、劣等感で戦う気をうしなっていた机君、過去の自分と決着をつける太一、色んなキャラにちゃんと華をもたせてあげたのが良かった。
 
主人公だけにおいしいとこ取りさせちゃうと、せっかくの個性豊かな他のキャラに感情移入できないまま映画が終了しちゃいますが、今作は皆に感情が出来ました。
 
 
だからこそ机君が泣き崩れるシーンで泣いたし、太一の最後の「過去の自分との決着」も泣いたし、とにかくあちこちで涙腺崩壊ポイントがあって30代のおばさんは困りました。
 
となりの中学生泣いてないのにw
 
 
私が個人的にお気に入りのメガネ君こと新の登場シーンはそんな多くなく、小学生時代の3人の描写もそんなに多くないのに、きちんとここぞ!というシーンで新とのエピソードが入って、原作読んでない人でも、この3人の小学生時代をリアルに想像出来たのではないでしょうか。
 
 
そもそも『バクマン』同様、こういう青春というジャンル自体なだけで私は涙腺すぐ崩壊するんですけど、今作は青春もありながあらも、「競技かるたにすべてを懸ける人々の想い」というのがすごく刺さってよかったです。
 
 
他の方のレビューで知った話ですが、平田オリザという演技界のトンデモナイ方が演出家として参加されてるんですね。
演技の方も死にもの狂いで特訓されたんでしょうね。
 
その甲斐あって、いやもう本当にかるた競技の凄まじさ、各キャラクターの魅力、全部がっつり伝わってきました。
 
メチャクチャ面白かった。
 
新が「かるた辞めるわ」って言い出した、あのシーンでラスト終わってるし。。。
下の句速攻で観に行きたいです。
 
 

『ちはやふる下の句』あらすじ

 
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「natalie.mu」
 
抜群のチームワークで東京都大会で優勝した端沢高校競技かるた部。
 
東京都大会の優勝を新に報告する千早。
そんな千早に対して新が言った一言。
 
「かるたはもう辞める・・・。」
 
ショックを受ける千早の前に、新たな強敵が現れる。
それは最強のクイーンと呼ばれる若宮しのぶ。
 
しのぶに勝ちたい、新にもう一度会いたい事ばかりに夢中の千早は、競技かるた部のメンバー達とも徐々にすれ違って行く。
 
千早に密かに想いを寄せながら、千早の目を覚ませようとする太一。
 
千早、太一、新、それぞれの気持ちがすれ違う中、最後に3人を待ち受けてるものは・・・。
 
 

※追記:『ちはやふる下の句』ネタバレ感想

 
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「109cinemas.net」
 
シリーズものの大当たり年だった2015年にも引けを取らずに、まだ上半期途中とはいえ、ガンガンと傑作が公開されている2016年。
 
アカデミー賞レースの「オデッセイ」、「キャロル」、「リリーのすべて」、「ルーム」、「スポットライト」達を筆頭に、ガンガン映画館で面白い作品を観てきてますが。。。
 
『ちはやふる』。。。ハリウッド病の私ですが、どのハリウッド傑作達よりも今時点でダントツ一番の名作かもしれない。
 
まさか2015年の『寄生獣』『バクマン』に続いて、2016年も漫画実写映画化の大当たり作に出会えるとは思わなかった。
 
一方で2015年のなんとかの巨人に続いて、『ちはやふる』と同時期に公開の『テラフォーマーズ』がとんでもない大コケをしているという、漫画実写映画は駄作か名作かにハッキリと二分されるんだということも明確になってます。
 
日本の映画業界は、そろそろ「なぜこの漫画原作実写映画はヒットしたか、なぜあの漫画原作実写映画はコケたのか」を真摯に考えるべきだと思います。
 
答えはシンプルで、「原作と観客への愛が込められてるか、込められていないか」の違いなんですけどね。
 
 
で、『ちはやふる 下の句』の感想なんですが。。。
 
まず、これでもかという程にストレートに「かるたに想いをかける人達」の姿を描き切った監督、脚本、俳優陣、携わった全てのスタッフの人達に心からの称賛を送りたい。
 
上の句を観た時にあまりに素晴らしい作品だったので、下の句には嫌でも期待がかかる。
 
期待がかかるという事は、上の句と同じ程の出来栄えでは観客は納得しない。
いや、上の句と同じ出来栄えでも十分なレベルなんですけどね本来は。
 
だから下の句は「面白くて当たり前」という感覚で観客は皆映画館にいったと思う。
私もその一人。
 
上の句ほどの派手さはないし、恋愛要素もハッキリと描かれてるわけじゃないし、その辺を期待して行った人の中には少し期待値を下回ったかもしれないです。
 
実際そういったレビューもみてるので。
 
でも私は個人的には、上の句もメチャクチャ面白かったですけど、下の句はさらに面白かった!
 
恋愛描写に逃げず、あくまで「かるたへの熱い想い」という軸をぶらさずに描き切った下の句、素晴らしかった。
 
上の句では、ゼロからかるた部をスタートした千早達が、かるたを通して友情、勝利を得ていくという、超王道予定調和。
 
一方、下の句でメインとなるテーマは「何の為に、誰のためにかるたをやるのか」という葛藤を描きながら、「一人で戦う者 VS 仲間と戦う者」の姿を描いています。
 
 
「祖父の為にかるたを続けてきた」新は、祖父を亡くした今、かるたをやる意味を見失う。
 
「新の為にかるたを続けてきた」千早は、新がかるたを辞めた事を知り、自分が何の為にかるたをやっているのか苦しむ。
 
そして、悩んで苦しむ千早の前に現れた強敵、詩暢。
 
「自分だけの為にかるたを続けてる」と言い放ち、決してぶれることのない強さを持ち続ける。
 
 
クイーンの詩暢の存在を気にするあまり一人プレーに走る千早。
 
A級になれずに焦る太一。
 
チームだったはずの瑞沢高校かるた部は、次第にバラバラになりかける。
 
一方で新はかるたを辞めたものの、かるたへの想いが完全には絶ち切れずに苦しむ。
 
そんな新たに向かって詩暢が言う。
「かるたは一人でやるもんや。団体戦なんてお遊びや」
 
 
個人プレーに走り、一人になりかけていた太一と千早の目を覚まさせてくれたのは、肉まん君、机君、かなちゃんのチームメイト達。
 
一人でかるたをやってきたから自分は最強なのだと豪語する詩暢に対し、チームがいるから強くなれるんだと挑む千早。
 
そしてもう一人、かるたを辞めて独りぼっちになりかけていた新。
 
個人戦を戦っているはずなのに、チームとして戦っている千早達の姿を見た新は、再びかるたへの想いを取り戻します。
 
 
団体戦はお遊びと言っていた詩暢は、千早と個人戦で対峙。
 
圧倒的な強さで千早に一枚も札をとらせない詩暢のかるた。
 
千早のかるたが「動」なのに対し、詩暢のかるたは「静」。
 
一切の音をたてずとんでもないスピードで札を静かにはじく様は、かるたやったことない私が見ても圧巻でした。
 
一人で戦う詩暢に対して、チームで戦う千早は新が教えてくれた「試合の流れを変えたい時は、かるたが一番楽しかった時のことを思い出すんや」という言葉を思い出します。
 
そして千早は見事に試合の流れを変え、クイーンの詩暢からついに札を取る。
 
結果的には16枚差でクイーン詩暢に負けた千早。
 
試合後、一人帰ろうとする詩暢のもとへダッシュで追いついて千早は告げます。
「かるた楽しかったね。また対決しようね。」
 
これに対して、いつもの不敵な笑みを浮かべると思ったら、詩暢が言った意外な言葉。
 
「いつや?」
 
ああもう、このセリフがまたいいんですよ!
 
詩暢はずっと一人でかるたをやってきたクイーンですけど、かるたにかける想いは千早達と同じくらいに強いんですよね。
 
かるた大好きなんですよ。ただ、彼女にとってのかるたというのは、千早達にとってのかるたと少し違うだけで。
 
だからこそ、チームでわいわいやってるように見える団体戦は、詩暢からしたら、かるたをナメてる様に見えていたのかもしれない。
 
でも実際に千早と戦ってみて、何がなんでもチームでの戦いを貫こうとする千早の姿を見て、詩暢は彼女に興味を持ちます。
 
そして詩暢は遭遇した新たにこう告げます。
「あの子に伝えといてや。はよ上がってこいって」
 
 
下の句は上の句に続いて、千早、太一、新、チームメイト達が相変わらず魅力的に丁寧に描かれてます。
 
その中でも私は北央高校のドS男須藤と、クイーンの詩暢が最高によかった。
 
個人プレーに走っていた千早に対し、厳しくも温かい言動で、千早に大切な事を思い出させてくれた須藤。
 
そして、ただ最強なだけでなく、かなりユニークな個性を持つ詩暢。
 
相も変わらずキャスト達の演技は全員素晴らしいものでしたが、詩暢を演じた松岡茉優の存在感が圧巻でした。
 
 
さらには試合の迫力、画面を彩るアートの美しさ、シーンを盛り上げる瑞々しい音楽、どれもが本当に素晴らしい。
 
かるたの試合中のスローモーションやカメラワーク、コマ割りはまるで漫画を見てるような感覚にさえなりました。
 
「かるた」というジャンルながら、そこらのアクションじゃあ到底かなわないような、物凄い迫力ある試合シーンを見せてくれて、ああ、ちはやふるは邦画のレベルを一段あげたな、と勝手に感心。
 
 
後半はもう、何度涙拭いても涙腺崩壊状態でした。
 
作品を観もしないで毎回批判する原作崇拝者はもうどうしようもないですが、『上の句/下の句』をきちんと鑑賞していたら、どうやっても☆一つなんてレビューにはならないです。
 
私は別に広瀬すずのファンではないし、どちらかというと邦画よりも断然ハリウッド派ですが、でも『ちはやふる上の句/下の句』は、間違いなく上半期でベスト3に入る名作です。
 
といいますが、ゴールデンウィーク映画も一通り見た今時点では、どのハリウッド映画よりも良かった。
 
「ルーム」も「スポットライト」も「シビル・ウォー」もメチャクチャ面白かった。
 
でも今作はそれを超える程の傑作だと思う。
 
だから下半期でこの作品を超える程のハリウッド映画があるのか、そう言った意味でも映画を観る楽しみを増やしてくれました。
 
歴代の漫画実写化邦画というくくりでみたら、『デスノート』、『るろうに剣心』、『寄生獣』らを超えて、私の中では漫画実写映画歴代ナンバー1の映画です。
 
 
スタッフ・キャスト全員が全力となって一丸で、観客を楽しませる為にこの作品に想いを注いでくれたのが、本当によく伝わってきます。
 
撮影中のスタッフとキャスト達、きっと物凄い仲良かったんだろうと思います。
 
チームワークなしに、こんないい作品作れるわけがない。
 
 
これだけ絶賛の声があがっているのだから続編制作するのかな?と思っていたら、見事に続編決定。
 
今作の良さを決して殺さない様に、軸をぶらすことなく、また名作を期待してます。
 
上映が終了する前に、上の句・下の句をもう一度一気見してこようと思います。
 
 
ちなみに今作は確かに「青春」ものですし、劇場の観客の年齢層も若めでしたけど、でもじゃあ大人には観れないのかという事じゃないです。
 
見る視点こそ違えど、私はこの映画は10代でも60代でも楽しめる映画だと思う。
 
だから若者向けの青春映画とくくらずに、年齢関係なく沢山の人達に見てほしいと思います。
 
ただ、涙腺崩壊するので、そこは要注意ですが。。。
 
 
 
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コメント

  1. なおき より:

    ちはやふるは本当に素晴らしいですね。原作も読みましたが、原作は男性読者にとってはやや恋愛要素が強すぎるのですが、映画ではそこを減らして、チームそれぞれの個人として、仲間としての成長を描いたところにとても共感しました。僕自身は何と言っても上の句のラストの、神頼みではなく自分から自分の運命を掴みに行って、そしてちはやふるは取れなかったけど戦いに勝ち、その結果としてちはやが抱きしめてくれたというこの感動が素晴らしかったです。

    • 英国なでしこ より:

      こんにちわ。コメント有難うございます。
      原作は確かに恋愛要素強くて女性向け、という感じですが
      映画は老若男女楽しめるように作られていたのが好感持てました。
      上の句・下の句ともに名シーン多すぎる映画ですよね。
      また続編がいつ戻ってくるかわかりませんが、楽しみですね!

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