『ヴェノム』予告編動画↓
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)大ファンの私にとってはたまらない、間違いなく2018年冬の大期待作の1つのアンチヒーロー映画『ヴェノム』(原題:Venom)
当初の公開予定よりも早まり日本では2018年11月2日公開ですが・・今作への期待度は半端ないです。いやもうヤバイですホントに。
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そもそもスパイダーマン(初代)というヒーローは、ダークナイトのバットマンと並んで私に「ヒーローの苦悩と人間臭さ」を教えてくれた永遠に「かっこいいヒーロー」なのですが
そのスパイダーマンに登場するキャラ達の中でも特に好きなヴェノムが主人公である事、そして上述した「ダークナイト」シリーズ完結編で最凶の敵ベイン役の怪演を観て以来大ファンとなったトム・ハーディがヴェノムを演じるんだから、これはもう世界中のファンにとってはたまらないですって。
今回は映画『ヴェノム』のあらすじに入る前に、主人公であるヴェノムと敵カーネイジについて語ろうと思います。
そもそも「ヴェノム」とは何者?
「スパイダーマン」に登場する大人気の悪役(ヴィラン)ヴェノム。
出典:「Screen Rant」
人間にシンピオートという地球外生命体が寄生して誕生したキャラクターで、今作『ヴェノム』の敵となる「カーネイジ」も同じ様に人間にシンピオートが寄生して誕生してるキャラクターです。
寄生されると超人的なパワーや回復力を得る事が出来、寄生してるシンピオートにも意思があるので寄生してる主の人間と会話する事も出来ます。
私の生涯名作の1つ、初代スパイダーマン3部作の「スパイダーマン3」で既に映画登場しています。
このシリーズに「ヴェノムは第二のスパイダーマンと呼ばれる」由来があるのですが、ベンおじさんを殺害されたスパイダーマンことピーター・パーカーは犯人への凄まじい怒りと恨みに支配され、シンピオートに寄生されて「ブラック・スパイダーマン」が登場。
この事からヴェノムは「第二のスパイダーマン=悪のスパイダーマン」とも呼ばれています。
ここまで読んで「あれ?じゃあヴェノムが悪なのに、なんで彼の敵も同じ悪のカーネイジなの?」と思った人もいると思います。
同じ悪でもヴェノムとカーネイジは全く違う悪なんです。
ヴェノムとカーネイジの違い
もともとはスパイダーマンに寄生したシンビオートですが、スパイダーマンがコスチュームを脱ぎ捨てた事により休眠させられます。
そして今作の主人公エディ・ブロックの憎悪の心によってシンビオートが再び覚醒しエディに寄生して生まれたのがヴェノム。
スパイダーマンに敵対心を持つ宿敵となりますが、一般市民を巻き添えにしない様に配慮したり、時にはスパイダーマンと協力して敵を倒したり、紳士的で単なる悪ではない、アンチ・ヒーローでありスパイダーマンの宿敵という存在。
それに対してカーネイジは、刑務所に投獄されていたクレタス・キャサディという連続殺人犯にシンビオートが寄生して生まれたキャラクターなので、残忍・非道な完全なる悪です。
出典:「https://screenrant.com/」
という事でヴェノムとカーネイジの違いについてもお話した所で、『ヴェノム』のあらすじ。
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『ヴェノム』あらすじ
出典:「Screen Rant」
記者として働くエディ・ブロックは、ライフ財団が人体実験を行い死者まで出しているという噂を聞きつける。
恋人アンのパソコンから密かにログインし情報を得たエディは、ライフ財団のリーダーであるドレイクに人体実験について問いただそうとした結果、会社をクビになり恋人アンも失った。
仕事と恋人を同時に失い落ちこぼれた生活を送っていたエディは、ある日シンビオートに寄生される。
寄生されて以来、空腹感に耐えられなくなり暴走し始めるエディ。
エディの体を操り内側から彼に話かけるシンビオートは自らをヴェノムと名乗り、目的を達成するまでエディに寄生すると告げたのだった。
主役=トム・ハーディという最高の配役に拍手を送りたい
出典:「ScreenGeek」
主人公のヴェノムを今作で演じるのは今や演技派としても体当たり俳優としても、どんな役もこなすトム・ハーディ。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『レヴェナント:蘇りし者』『ダンケルク』など超大作に出演してるので日本でも大分知名度が高いと思います。
私が彼を知ったのは『裏切りのサーカス』と『インセプション』の頃なのですが、正直当時は別にこれといって特徴のない俳優さんだなあという印象でした。
観る度に顔が違って見えて、トム・ハーディという名前を聞かないと彼だと認識出来なかった。
でも私的生涯歴代トップ10に入る名作『ダークナイト』シリーズ、『ダークナイト・ライジング』でバットマンの最凶の敵ベインを怪演した彼を観て、『あああ!顔が覚えらんないとかいってごめん!すぐに覚える様にどうにかします!!」と大反省。
出典:「Screen Rant」
だって『ダークナイト』で故ヒース・レジャーが演じたジョーカーが凄まじすぎて、あのジョーカーを観たファンなら誰もが「ヒースの演技を超える敵役はもう居ないだろう』くらい思ったハズ。・・・私だけ?
だから『ダークナイト・ライジング』を劇場に観に行った時は、正直バットマン役のクリスチャン・ベール以外の配役には全然期待してなくて、ベイン役のトム・ハーディも、キャットウーマンことセリーナ・カイル役のアンハサウェイもファンからバッシング来るんじゃないかって心配してしまった程。
でも映画観終わってもうこのお二方に「すいませんでしたーー!!!」って土下座の勢いでした。
いやもう、トム・ハーディもアン・ハサウェイも凄まじい演技力で、見事に『ダークナイト』で膨らみすぎたファンの期待を裏切らず、それどころか期待以上の大満足感を与えてくれました。
※ちなみにアン・ハサウェイの演技については2018年8月10日公開の「オーシャンズ8」の記事でも熱く語っております。
そして私は今ようやくトム・ハーディの顔がハッキリわかる様になりました。
彼は唇がまー特徴的ですよね。分厚い。
こんだけ褒めといて見た目判断そこかよって話なのですが、あの唇は男版アンジェリーナ・ジョリー位の特徴あります。
↓唇が独特だと思いません・・・??
出典:「Metro」
私にとってのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)
今作の『ヴェノム』は絶対に映画館に観に行きますし、同じ2018年公開の『アントマン&ワスプ』は勿論、『アベンジャーズ』シリーズはじめMCU作品は殆ど劇場鑑賞しています。
MCUシリーズ作品は、私にとってある意味恩人的な存在なんです。
私は生涯歴代ナンバー1映画は『ロードオブザリング』シリーズなのですが、3作目の『ロードオブザリング/王の帰還』2004年の2月に観終わった後、「ああ私の映画人生で最も楽しかった数年が終わってしまった・・・」と、完結編に大拍手を贈りながらも虚しさ満開でした。
でも当時はそれでもまだ『ハリーポッター』『パイレーツ・オブ・カリビアン』などのシリーズ物がヒットしていたので、それらにちょっと救われながらも、2011年の夏に『ハリーポッターと死の秘宝2』を見届けて、完全に私の人生で毎年楽しみにしていたシリーズ映画がなくなり、そりゃあもう虚しいやら悲しいやら。。。
そんな時に出現したのが2012年に公開された『アベンジャーズ』。
その前から『アイアンマン』や『ハルク』『スパイダーマン』などは観てましたが、やっぱり単体で観るのとシリーズものとして観るのとでは全然興奮度が違ったんですよね。
当時はまさか『アベンジャーズ』はじめとするMCU作品達がここまでガンガン公開されていくとは思ってなかったので、私にとってはまさにMCU作品は映画という楽しみに再びスパイスをくれた恩人の様な存在です。
この辺の想いについては「過去最高傑作!アベンジャーズ/インフィニティウォー」でも熱く語ってるので是非読んで下さい。
MCUシリーズが全く分からない人向けに「そもそもアベンジャーズとは?」とか、主要キャスト達の紹介も熱く語ってます。
本題から逸れちゃいましたが、とにかく2018年の冬は『ヴェノム』観て今年のMCUへの想いを締めくくろうと思います。
そして彼のアンジーばりの唇にも大注目です。
まあヴェノムになったら隠れちゃうんですけど。。。
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映画「ヴェノム」ネタバレ感想
アベンジャーズやジャスティスリーグなど、MCUとDCともにヒーローものが連続してずっと傑作続きだったので嫌でも期待しすぎた今作。
決して悪くはなかったし、つまらなかったとは思わない。
トム・ハーディ―の演技は期待以上に見事だったし、アクションの迫力や全体暗めな雰囲気も世界観が出てて良かったと思う。
ただ・・・個人的にはヒーロー映画(アンチヒーロー映画というべきか)としては久々にコケた作品でした。
スパイダーマンの様に「正義」のヒーローだろうと、今作の様に「悪」を軸にしたアンチヒーローだろうと、作品に最も大切なのは「キャラクターにどれだけ感情移入できるか」という点だと私は思う。
初代スパイダーマンや「ダークナイト」シリーズのバットマンが震える位にカッコいいのは、彼らの生き様に共感して感情移入が出来るから。
感情移入をする為には、主人公の弱さ・覚悟に加えて、戦いぬく強い動機や覚醒する為の強烈なエピソードが必要となる。
(スパイダーマンのピーター・パーカーで言うなら「調子に乗って遊びまわってる最中に最愛のベンおじさんが殺された」というエピソード)
今作はエディが落ちぶれていく様は時間をかけて丁寧に描かれていたので前半は結構夢中になって観れたのだけど、後半になって描写が投げやりになった感が否めなくて、全然集中出来なくなってしまった。
人として落ちこぼれていったエディと、シンビオートの中で落ちこぼれだったヴェノムが何故いきなり共感し合って敵対から友情に変わったのか、という過程がすっとばされてたので「ええ!何でいきなり2人仲良い感じになってるの」「何でヴェノム急にいい奴になってるの」とツッコミ満載だったし
ヴェノムがシンビオートの中でどう落ちこぼれで、エディに寄生していく中でどういう心境の変化を経て彼に地球を守るというミッションが生まれたのか、これこそがこの今作の「核」なのではないのか。
肝心の「核」の描写がすっ飛ばされてるから、迫力満載のアクションシーンを見せられても俳優陣の素晴らしい演技を堪能させてもらっても、映画を観終わった後に一切のカタルシスがなかった。
ここを描いていてくれたら、ヴェノムがエディに別れを告げる場面からの「でも実はまだ生きていたぜ」とラストで登場した時に、「おおおお!おかえりヴェノム!!!」と大興奮したと思う。
でも今作ではエディに対してもヴェノムに対しても感情移入が出来なかったら、「あら、やっぱり生きてたのか」と他人事の様に思う程度だった。
エンドクレジット後の特典映像でカーネイジが次回登場という事を見せたものの、次回作に対するワクワク感が正直殆ど湧かなかったし
さらにエンドロール後に長々と上映されたスパイダーマンのアニメも本筋と関係あるのかと思い機や一切関係ない様子で、なんでこのアニメを上映したのかも「???」だった。
前半のエディのヴェノムに侵食されていく様子、トム・ハーディ―の素晴らしい演技、迫力満点のアクション、ダークヒーローな世界観、これらはとても良かったと思う。
ただ肝心の「核」がすっ飛ばされてしまったから、私的にはヒーロー&アンチヒーローシリーズ映画で初めてコケたかなと感じた。
今作を観て、初代スパイダーマンとダークナイトシリーズが如何に「ヒーローの苦悩・葛藤・弱さ・覚悟」らを見事に描ききってきた伝説に残る名作かを再認識させられた。
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