パニック障害のおかげでワーホリと海外移住を果たした私

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私はパニック障害のおかげで
ワーホリと海外移住を果たしました。
 
え?!って話ですよね。
 
そもそもパニック障害にとって
飛行機って最大の敵なワケでして、
ワーホリも海外移住も出来るワケないだろう
って思うのがフツーかもしれません。
 
 

 


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でも、私はパニッく障害がなかったら
ワーホリでカナダに行くこともなく、
国際結婚をしてイギリスに移住する事も
なかったと思います。
 
 
今回は、私が海外に飛び出すきっかけとなった
パニック障害との出会いから
ワーホリに行くまでの話です。
 
 
 
生涯最悪の出会い。
ヤツとの出会いは突然でした。

 

 

「パニック障害」

 

 

 

ヤツと出会ったことで
今まで大好きだった海外旅行にいけなくなり

 

しかしヤツのお陰で
やがて私は海外で暮らすことになるワケです。

 

今から約4年前
当時は新人漫画家として自分の作品を描く傍ら
アシスタントの仕事をしていました。

 

 

それは
いつも通りアシスタントを終え終電へ駆け込み
電車の中で5分程経過した時の事

 

突然、呼吸困難、吐き気、激しい動機、
立っていられないほどの眩暈に襲われました。

 

地下鉄を飛び出し
どうにか地上へ出てタクシーを呼ぶも
タクシーの中でも症状が治まらず横になり家路へ

 

 

 

1時間後自宅に着き
這うようにして家の中に入り
部屋のベッドに寝ると治まりました。

 

 

 

何が起こったのかワケがわからない・・・

 

 

 

言いようのない恐怖を抱えながらも
この夜は眠りにつきました。

 

 

これが私と「パニック障害」との最初の出会いでした。

 

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翌朝目が覚めても
昨夜のことが忘れられないワケです。

 

ともあれ今日も漫画のアシスタントの仕事がある為
出勤すべく電車に乗る為に駅へ。

 

 

 

あれ?

 

 

なんか

 

 

すんごい怖いんですけどおおおおおお!!

 

 

 

いつも当たり前に乗っている電車

 

その電車に乗るのがすごく怖いんです。

 

 

 

 

 

「パニック障害」

 

多くの芸能人の方々もかかっており
今でこそ、その名は広く知られるようになりました。

 

ある日突然、激しい動機、眩暈、
吐き気等の症状が一気に襲ってきて

起こる場所は電車、エレベーター等の密室が多く
中には自宅や街中で起こる人もいます。

 

 

はっきりした原因は不明ですが

 

当時の私は漫画の壮絶な競争世界に身を置き
日々これでもかというほどの
ストレスにドップリと浸かってました。

 

そして漫画のストレス限界を超え始めていた
矢先に起きた東日本大震災。

 

積りに積もったストレスが爆発したのだと
今は思っています。

 

 

 

しかしそこは破天荒女

 

 

こんなワケのわからない恐怖心になんか負けるかあああ!

 

 

まさかの電車に乗り込みます。

 

 

 

そしてなんと無事に職場まで辿り着きます。

 

そんな生活が1週間経ち

「もうあの夜のことは忘れよう」

と決意した矢先の事でした。

 

 

 

また仕事帰りの深夜の電車の中で
同じ症状が発症したワケです。

 

 

 

この時まだ「パニック障害」
という病気を知らなかった私は

 

病院で精密検査を受けますが
勿論至って健康体という結果が出ます。

 

 

 

体に異常はないのに電車に乗って
2回も同じ発作が起きた・・・

 

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話したくはなかったけど家族に報告をします。
ところが家族も「パニック障害」という病気を
知りませんでした。

 

その時、大学時代のある後輩の事を思い出します。

 

彼は私に自分が「パニック障害」であると告白し
地下鉄が乗れないから車で移動したい
と言ったことがありました。

 

その時私は口にこそ出さなかったものの

 

「なんで電車に乗るのが怖いんだろう??」

 

とにかく謎だらけでした。

 

 

 

心の病気というのは厄介なもので
人に話すのは非常に勇気がいります。

 

そして話したところで
同じ体験をしていないと中々
理解してもらうのが難しいです。

 

かくいう私も理解をしていない1人でした。

 

 

 

情報を調べ漁り
放っておくと悪化して
うつ病を発症することもあるそうなので
頑なに拒んでいた病院へ行くことにしました。

 

 

 

診断結果は「パニック障害」

 

 

 

やっぱりだああああ・・・・

 

 

 

幸い私は軽度だったため外出したり
友人と外で会ったりすることは出来ました。

 

但し電車に乗ることが出来なくなっていた為
地元以外では人と会えず
仕事も休職にすることになります。

 
 


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この病気は私に深い絶望を与え

そして同時に人の優しさを教えてくれ

更には生き方を変えるヒントをくれることになります。

 

 

 

電車に乗れない

 

 

狭い密室に入れない

 

 

夜遅く出かけられない

 

 

 

今まで当たり前に送っていた
日常生活が送れなくなります。

 

友人に誘われても
電車に乗る場合はどうにか理由をつけて断わるか
地元に来てもらわなければならない。

 

 

 

 

 

そしてパニック障害の患者にとって
一番怖いと言われてるもの

 

 

 

「飛行機」です。

 

 

 

 

飛行機に乗れないということは

つまり

 

大好きな海外にはもう行けないということ。

 

 

電車にも乗れない

仕事も出来ない

 

そして大好きな海外にもきっと一生いけない・・・

 

 

 

 

もはや何のために
自分が存在しているか分からないほどにまで
絶望的な気持ちを抱えながら
暗闇の中で日々を過ごします。

 

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ですが破天荒女

このままでは終われないワケです。

 

 

 

絶対に日常生活を取り戻すんだアアアア!

 

 

 

ポジティブさだけは失わず
毎日1駅ずつ各駅停車に乗り
リハビリを開始します。

 

 

この頃週に一度病院に通っており担当医に
一週間の様子を毎週報告していたのですが

 

破天荒女が毎日あまりに
電車のリハビリを激しくしているので

 

 

「え?!毎日電車乗ってるの?!

いやいやいやいや
君やりすぎだから!

ゆっくり直して行こうよ」

 

と医者にまで苦笑いされる始末なワケです。

なんたって破天荒ですからね。

 

 

 

医者に止められても破天荒女は止まりません。
毎日の電車のリハビリ、本の読み漁りを続けます。

 

ですがやはり行動に制限があるというのは
周りにも迷惑をかけざるを得ず

 

ついに限られた友人に
「パニック障害」を告白します。

 

 

 

友人達の反応は私にとっては意外でした。

驚くことなく
あっさりと受け入れて理解してくれました。

 

 

 

中には傷つく返答を残し
去っていった人もいましたが

 

殆どの友人は
「パニック障害になった私」
をありのまま受け入れてくれました。

 

 

 

以来電車に乗るときは
私の為に快速電車には乗らず

いつでも降りれる各駅停車を選び
遠回りで目的地まで行ってくれたり

私が電車に乗らずに済むように
地元に来てくれたり

夜ではなくて日中会うように
してくれました。

 

 

 

 

 

こうして少しずつ周りの助けを借りながら
リハビリを続けてきた私は

精神的にも癒されて行きある時思います。

 

 

 

頑なに「パニック障害」を拒否し続けてきた。

 

でも今やこの病気は私の一部。

 

 

拒絶するのではなく
受け入れ共存して生きていこう。

 

 

 

そして破天荒女はこの病気に
「パニックかいじゅう」
という可愛らしい名前をつけ

ヤツと生きていく決意をします。

 

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ヤツは私が創り出した「かいじゅう」

 

ならば私がコントロールすることが
できるに決まってる。

 

 

 

よおおおおおおし!

 

「パニックかいじゅう」今日から宜しく!!

 

 

 

 

 

こうして始まったヤツとの共同生活の中で
徐々に気づいていきます。

 

私が自分を追い込んだり

怒ったりネガティブになると
ヤツは尻尾を振って寄ってくる。

 

私が友人と会い笑ったり楽しんだりしてると
ヤツは離れたところで寂しそうに待っている。

 

 

 

そうか。

 

私は今まで常に自分に厳しく
自分を追い込み生きてきた。

 

壮絶な漫画家の競争世界で
他人を蹴落としてでも這い上がることに必死で
いつしか漫画を描くことが楽しいことでなく
ただの苦痛になっていた。

 

 

 

自分を苦しめる生き方ではなく
自分が楽しく生きれる人生を歩みたい。

 

 

 

そして破天荒女は壮絶な漫画の世界から
距離を置くことを決意します。

 

漫画を描くことは今でも楽しい。
だけどアシスタントはやめて

普通の仕事をしよう。

編集者に見捨てられても仕方ない。
自分に無理のないペースで

楽しんで作品を描いていこう。

 

 

漫画の世界で数年戦い抜き
すでに完全燃焼していたのかもしれません。

 

24時間寝ても覚めても
漫画の事しか頭になかった私が

漫画は趣味でもいいかもしれない
と思えるようになりました。

 

 

 

そして

 

「今、私が心から楽しめること
やりたいことは何だろう」

と考えた時

 

「海外」という言葉が浮かびます。

 

 

 

 

 

とはいえ
当時はまだ飛行機に乗れる
状態ではありませんでした。

 

 

 

 

絶対にまた飛行機に乗って
海外にいってやるんだああああ!!

 

 

 

 

この強靭な目標が
私のリハビリ生活の最大の支えとなり

 

 

念願のワーキングホリデーでカナダに渡り
ついに最大の難関だった
飛行機をクリアするワケです。

 

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そして紆余曲折を経て今破天荒女は海外に暮らし
長距離フライトも何度も乗っています。

 

海外に飛び出したことにより
フリーの漫画家としてNYの出版社と契約するという
大きなチャンスも手にするワケです。

 

 

「パニックかいじゅう」に出会わなければ
今も日本で漫画の世界に身を投じ
今の相方に出会うこともありませんでした。

 

 

 

 

 

私をどん底に叩き落とした
「パニックかいじゅう」との出会い。

 

 

 

この生涯最悪の出会いが
私に最高の出会いをもたらしてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後「パニックかいじゅう」は
どうなったかって?

 

 

ヤツは今も私のとなりにいます。

 

一生いなくなることはないかもしれません。

 

 

 

けれども今は私が手綱を握っているので
ヤツが暴れ出すことはありません。

 

 

 

 

 

なんといっても破天荒女

今は漫画家の頃と同じとは思えないほどゆるく
その「ゆるさ」はもはや破天荒レベル。

 

海外で壁にぶち当たっても
「これも面白いネタになる」と完全に
吹っ切れてますからね。

 

吹っ切れすぎて
大事なネジもどこかに落としたらしく
むしろ違う意味でやばいんじゃないかという。

 

 

 

ネジが飛んでも破天荒具合だけは相変わらずで
私は今日も海を越えて破天荒にやらかしています。

 

 

「パニック障害は克服できます」はこちらを参照下さい。
 
 


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コメント

  1. […] 人生最悪の出会いは海外への扉 […]

  2. […] 海外とパニック障害 […]

  3. […] 海外とパニック障害 […]

  4. […] ◆海外とパニック障害 […]

  5. Ami より:

    “国際遠距離恋愛”と”国際結婚”を知ろう!とググりつつ辿り着きました。初めまして。楽しく記事読ませていただいております。
    と思ったらまさかのパニック障害と重なるものがありすぎで驚きました!
    私もパニック障害を発症してからの海外留学でした。…1度発作は起こしましたがその後は逆に何とかなるやん!と開き直れたもんです^ ^
    残念ながら国際結婚の夢はまだ叶わずですが、諦めず前向きに。

    • 英国なでしこ より:

      初めまして。コメント有難うございます!
      パニック障害は開き直れたら克服したも同然ですよね☆
      国際結婚の夢、ぜひ実現させてくださいね!
      これからもブログ遊び来ていただけると嬉しいです!

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