まさかの4回泣き!クリードチャンプを継ぐ男あらすじとネタバレ感想

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12月23日に公開したロッキー新章「クリード チャンプを継ぐ男」
 
まさかのノーマークでした!
 
2015年は「ミッションインポッシブル/ローグネイション」、「007スペクター」「スターウォーズ/フォースの覚醒」の3作が期待通りに、面白かった映画トップ3でめでたし・・・と思ってたら、まさかのここにきて、これら3作を超えるんじゃないか位のとんでもない感動作を観てしまいました!
 

 

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あらすじとネタバレ感想を語る前に、まず言いたい!
いやもう「クリード チャンプを継ぐ男」絶対に劇場で観たほうがいい!
 
本当に先程述べた超大作3作に並ぶ、とんでもない名作です。
 
ぶっちゃけ私はロッキーシリーズのファンというわけでもないし、というか今までのシリーズ自体をきちんと観てるわけではないので、観るつもりはなかったんです。
 
たまたま友人と映画観よーってなって、でも時間合う映画がクリードだったので、じゃあせっかくだから観ますか・・・程度で鑑賞したんです。
 
 
映画を観終わった後に、あまりの感動に座席から起き上がれませんでした。
こんな感覚は、夏に観た「ミッションインポッシブル/ローグ・ネイション」以来。
 
そして鑑賞中に4回も泣きました。
 
人間ドラマ、カタルシス、キャラクター、すべてが完璧な映画。
ラストの試合シーンでは、思わず声に出して観客と一緒に叫びたい衝動を抑えるのに必死でした。
 
ネタバレ感想で続きは熱く語るので、まずはあらすじを。
 
 

「クリード チャンプを継ぐ男」あらすじ

 
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出典:「screenrant.com」
 
愛する妻エイドリアンを亡くし孤独に暮らすロッキー。
ある日彼の元にアドニスという若者が訪ねてくる。
 
アドニスはロッキーの戦友であるアポロが愛人との間にもうけた息子であり、アドニスにも父アポロと同じボクシングの血が流れていた。
 
自分のトレーナーになってくれとアドニスに頼まれたロッキーは、一度は断りながらも、アドニスの情熱と才能に惹かれ彼を育てることを決意する。
アドニスは練習に励みながらも、同じアパートに暮らすシンガーのビアンカと交流を深め、恋人同士になっていく。
 
 
とある壮行試合に参戦したアドニスは、経験不足にも関わらず逆転勝利をものにする。
この勝利によって、ロッキー以外は知らなかった「アドニスはアポロの息子」という事実が世間に知られ、アドニスは注目の的となる。
 
それを聞きつけたイギリスのヘビー級チャンピオンのコンランから挑戦状を叩きつけられたアドニス。
亡き父の名を背負って戦う決意をしたアドニスだったが、世界王者とのタイトルマッチ直前、ロッキーの体に異変が起こる。
 
重病を患いながらも治療を拒み「妻の元に行きたい」ともらすロッキーに、アドニスは「2人で戦おう」と言葉をかける。
そしてロッキーは自分も病気と戦う事をアドニスに宣言した。
 
猛特訓の末、敵地ロンドンに乗りこんだアドニスとロッキー。
完全アウェーなこの戦いで、アドニスは王者を倒せるのか・・・。
 
 

「クリード チャンプを継ぐ男」ネタバレ感想

 
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出典:「www.usatoday.com」
 
私の中で、スタローン=アクション連発の俳優、というイメージだったのですが、いやスタローンてとてつもなく素晴らしいエンターテイナーなんですね。
 
トム・クルーズと並ぶ世界最高のエンターテイナーですね。
映画という媒体を通して、世界中の人達を楽しませる「ツボ」を完璧に抑えてる。
 
 
この映画、私がベタボメした「ミッション・インポッシブル/ローグネイション」と同じく、ストーリ、キャラクター、演出、迫力、カタルシス、そして観客を楽しませようという熱い想い、すべてが詰まった完璧な映画です。
 
 
まず最大の魅力は、アポロという偉大な父の影を背負い苦しむ主人公アドニスを中心に展開される人間ドラマ。
 
ロッキーとの師弟愛、ビアンカとの真実の愛、育ての母との親子愛を通して、無き父「アポロの息子」というとてつもない大きな十字架を背負い苦しみもがきながら、そして「アポロの愛人の息子」と嘲笑され、一度は自分の中に流れる英雄の血を恨みながらも、最後は父を超えた主人公アドニス。
 
2時間30分という時間の中で一寸の無駄もなく、これらすべてのエピソードが完璧に描かれ、私は鑑賞中に4回泣きました。
 
 
主人公アドニスだけでなく、彼をとりまく周囲の人達も皆、壮絶な十字架を抱えながらアドニスとの交流を通して彼を支えながら、自身も葛藤を乗り越えていきます。
 
夫アポロをリングで無くし、夫の愛人の息子アドニスを施設から引き取り育てた、育ての母メアリー。アドニスが突然会社を辞め、ボクシングの道へ行きたいといった事を受け入れられず、彼を家から追い出しながらも、必死に戦う息子の姿を知り最後は息子に最高の贈りものをします。
 
 
アドニスと同じアパートで暮らし、やがてアドニスと愛を育む歌手のビアンカ。
歌う事が生き甲斐な彼女は、実は進行性の難聴の病気を抱えていて、いずれ耳が聞こえなくなることも受け入れた上で「今」を精いっぱい歌いながら生きます。
 
 
妻のエイドリアンに先立たれ、生きる意味を見失い、さらには妻の命を奪った「癌」に自分自身も犯されてる事を知ったロッキー。
妻の元に行きたいと治療を拒み続けた彼は、アドニスとの出会いによって再び「生きる希望」を取り戻し、闘病生活を決意。
 
 
誰一人楽な人生を歩んでる人達は居なく、そんな彼らの人間模様が交錯し合い、互いに時には衝突し、怒りをぶつけあい、でも最後には支え合いともにそれぞれの「闘い」に挑み乗り越えた人間ドラマは、もう泣きポイントが満載すぎて、特に後半、私は涙を流してはふいて、また流して、を繰り返していました。
 
 


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そして、試合の凄まじい迫力も圧巻。
私の様な、ボクシング全然しらない、ロッキー知らない女性でさえ、男たちの命がけのぶつかり合いを魅せつけられて、あまりの感動に体中がしびれてしまったほど。
 
2回目の試合、この映画のメイン、挑戦者アドニスと世界王者との闘いのシーンに至っては、スクリーンの正面から大声で声援を送りたくなるほどの衝動に駆られました。
 
 
こんなにもスクリーンの中に引きこまれたのは、もしかしたら引きこまれ具合でいったら、「ミッションインポッシブル/ローグ・ネイション」「007スペクター」を超えたかもしれない。
 
まさに全身を雷で打たれたかのような、エンドロールが終わってもしばらく席を立てなかった。
 
ここまで身動きが出来なく成る程に体中が「感動」という良毒に侵されたのは、遥か昔の高校生時代、漫画「スラムダンク」の山王戦を初めてコミックスで一気読みした以来ですわ。
 
 
スタローンは素晴らしい。大抵、大御所のスターというのは、特に自分のライフワークというべき作品においては、自分を美味しく見せようと演出するものです。
 
でも、今作ではスタローンはあくまで「過去の遺物となった老いぼれ老人」という立ち位置であり、マイケル・B・ジョーダン演じる若き主役アドニスの魅力を最大限に引き出すために存在しています。
 
さらに今作がすばらしいのは、最高のカタルシスを味わえる演出がされていること。
 
 
私はラストの試合のゴングがなるまでは、「この映画はもうラストにアドニスが買っても負けてもどっちでもいい!だってどちらの結果になったとしてもこの映画が名作である事に変わらないから」という確信を抱いてたんです。
 
ところが、ここで王者のコンランという男が相当なゲス野郎という描かれ方をする。
ここで私は突然、「いや!アドニス絶対にこんなゲス野郎に負けるな!ぶっ潰してやれ!」という気持ちにさせられます。
 
そしてゲス野郎との試合が開始。
アドニス、コンランをぶっ潰せ!と思う私達観客の想いを見事にじらし、アドニスが一方的に殴られ続ける。
 
このじらし具合が本当に見事。
コンランという男がアドニスに挑発的な言葉を吐きながら、それでもアドニスは押される一方。
 
もう私含め観客のフラストレーションがやばい!!となった瞬間から、アドニスの猛攻が始まります。
 
スタローン!あなたはこんなにも観客の心を突き動かすエンターテイメントを完璧に理解してるのですね。見事に私はあなたの演出にドハマリしました。
 
そしてついにアドニスの一撃が決まり、コンランがノックダウン。
 
結局は試合終了ギリギリでコンランが起き上がり、試合結果は判定に持ち込まれコンランが勝利。
アドニスに駆け寄り、「あと10秒試合時間があったらお前が勝っていた」という師匠のロッキー。
 
そしてまさかの王者コンランがアドニスに近寄り一言。
「次のチャンプはお前だ。アポロという名前を誇りに生きてくれ」
 
もう・・・私の体中の中の熱い何かのボルテージ最高潮すぎて、叫びたくなった。
 
 
試合終了後の司会者が観客に向かって叫んだ言葉。
「王者は試合に勝った。挑戦者は勝負に勝った。」
 
そうまさに、この言葉がこの映画のテーマを凝縮した一言。
 
ロッキーが常にアドニスに言い続けた「敵は自分自身。」
アドニスは見事に自分自身に勝利し、リングを去ります。
 
そしてアドニスにこの言葉を送りながら、自身の闘いにも勝った師匠のロッキー。
 
 
そしてラスト、ロッキーシリーズでお馴染の石段を年老いたロッキーと登るアドニス。
そこからの景色を眺めて、映画は幕を閉じます。
 
 
ストーリーも、キャラクターも、演出も、迫力も、構成も、そして音楽も全てが最高の完璧な映画。
 
私は女性ですし、ボクシング普段みないし、ロッキーシリーズもよく知りません。
そんな私でさえ、体中に感動が走り、鑑賞後にしばらく席を立てなくなったこの名作、アカデミー賞候補との噂も聞きましたが、いやぜひ受賞してほしい。
 
 
まさかの2015年暮れの暮れに、予想外なタイミングでとんでもない名作を観れたことに感謝!そしてシルベスター・スタローンというエンターテイナーの凄さを知った1作でした。
 
ロッキーシリーズ観た人も観てない人も、ボクシング興味ない人も、女性も、とにかく超超おススメ星満点の完璧な映画です。
 
 
 

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スタローンをどん底人生から救った「ロッキー」

 
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出典:「www.express.co.uk」
 
世界的大スターのハリウッド俳優の中には、壮絶などん底生活から這い上がった俳優達も沢山います。
 
DVを振るう父親から自身と娘を守る為、目の前で母親が父親を射殺するという光景を子どもの頃にみたシャーリーズ・セロン。
以来母娘2人で支え合い生きて来たシャーリーズ・セロンが、「モンスター」でアカデミー賞主演女優賞を取った時に送った母への感謝のスピーチは涙ものでした。
 
 
母と極貧生活をしてトレーラーで寝泊まりした事もあったという、こちらもアカデミー賞女優のヒラリー・スワンク。
「天使にラブソングを・・・」のウーピー・ゴールドバーグはじめ、壮絶な極貧生活から見事に人生を逆転させた俳優達。
 
スタローンもその中の一人です。
 
ニューヨークのスラム街で障害を持ちながら育ったスタローン。
映画が大好きで、いつも体を鍛えて居た彼は喧嘩に明け暮れる問題児として育ちます。
 
俳優を夢見てオーディションを受け続けるも、生まれつきの障害のせいで舌足らずな話し方しか出来ず落ちる日々。
貧乏過ぎてホームレスと一緒に道端で寝ていた時期もあったとか。
 
 
そんな彼をどん底人生から救い上げたのが「ロッキー」。
自ら「ロッキー」の脚本を書いたスタローンは、映画会社に脚本を持って行くと、30万ドル以上(当時の日本円でで1億以上!)で買い取ると定時されます。
 
ところがスタローンは、自らを主演俳優として起用してほしいと交渉します。
脚本買い取り額は2万ドルになり、さらに彼の演技が気に入らない場合はすぐに他の俳優に主演を変えるという条件を提示されながらも、主演をつとめあげます。
 
 
公開当初は上映館が少なかったものの、口コミが広がり世界中で大ヒット上映となります。
そしてアカデミー賞まで獲得し、スタローンは極貧生活から一変し、スターの世界へと仲間入りを果たします。
 
 
オーディションに落ち続けながらも夢を諦めず、一片のチャンスを掴み一気にスターダムへ、という話はハリウッド界ではよくあります。
 
勿論、壮絶な生活を送りながらもスターダムへの切符を勝ち取ったハリウッド俳優達は、本当にすごいと思いますが、スタローンが加えてすごいのが脚本を書くセンスがあったというところ。
 
スラム街で喧嘩だらけの地獄のような生活を送ってきた彼だからこそ、「信念!とにかく信念!」の超熱いロッキーシリーズを生みだせたんでしょうね。
 
 
 
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